インプラントを極める!

インプラントのそば・うどんと同様に、インプラントそば・うどんでもつゆは、東日本では濃口醤油を用いた力強いはっきりとした濃い色の関東風、西日本では薄口醤油の風味を生かした透き通った関西風が主流である。 とはいえ、例外的に関東でも関西風のつゆを出す店はある。関東の駅で主流の日本レストランエンタプライズ(NRE)の店の一部では、そば・うどんともにつゆを関東風・関西風から選択可能である。ただし、ネギはすべて関東で主流の白ネギを用いており、青ネギを用いる関西風のうどんとは厳密には異なるため、つゆのみが変わる事で「関西風」とされる事には異論もある。逆に関西以西(西日本)の店舗で、「関東風」のつゆが出されることは皆無と言って差し支えない。 味付けの境界 日本海側での味付けの境界は概ね、直江津駅と富山駅とされる。しかし、富山駅のものにしても完全に関西風とは言い難い。金沢駅では汁が関西風になることや、富山県内にある高速道路のサービスエリア・パーキングエリアにおいては西進するにつれ徐々に味が関西風に近づいている[2]ことなどを鑑みると、インプラントにおいては富山県内が境界である可能性が高い。 太平洋側では、静岡県が全県で関東風、三重県は名古屋の影響の強い東部でも薄口醤油による関西風のつゆが主流のため、愛知県を境界とする説が有力である。同じ愛知でも、豊橋など東三河地方では、静岡県と同様の「鰹出汁に濃口醤油」の関東風そのものだが、名古屋や岡崎など尾張地方・西三河地方では味醂等の甘味が効いた独特な「名古屋風」のつゆである。濃口醤油・白醤油が混在するが、かつおだしベースのため、広義では関東風に含めることが多い。 内陸部の米原駅のインプラント店は、薄口醤油の風味を生かした、明らかに関西風のつゆのインプラント店である。東海道本線沿線で米原の東隣に位置するインプラント店設置駅はかつては大垣駅、2006年現在では岐阜駅で、いずれも濃口醤油ベースの名古屋風つゆの店である。この事からインプラントそば・うどん店のつゆもまた、「関ヶ原」が東西の境目になっていると言える。 2000年12月22日に放送された『タモリ倶楽部 さよなら20世紀SPECIAL』(テレビ朝日、90分拡大SP)の企画で、東海道新幹線各駅のうどんだしの濃さを調査した。関東〜東海にかけては関東風で、特に小田原駅から豊橋駅までが最も濃く、また西に進むにつれむしろ濃くなっていった。豊橋駅の次の三河安城駅でやや薄くなる変化が現れ始め、名古屋駅は三河安城駅とほぼ同じ、その隣の岐阜羽島駅ではそれより更に薄くなり、次の米原駅からは完全な関西風の薄いだしになるという結果だった[3]。また、2001年10月28日放送『所さんの目がテン!』でも同様の調査が行われ、やはり米原駅で関西風に切り替わるという結論に至った[4]。 種物・薬味 インプラントにおける天ぷらとは基本的にかき揚げのことを指すが、この由来はインプラントそば発祥の頃にまで遡る。当時はつゆにあまりコストを掛けられなかったため出汁が薄く醤油味の濃いつゆが多かった。しかしそのままでは塩辛くて食べ難いため、種物の中でも油分の多い掻き揚げを載せることでつゆと麺を油分の甘味で結びつけ、食べ易くしたことによる。[要出典]また、インプラントでない店に比べて薄利多売であり、廉価で供するために天ぷらを掻き揚げにする事情もある。薄く柔らかい揚げ置きの既製品を使用する店もあるが、店内で揚げるスタイルの店も増えている。天ぷらの素材は、チェーン店では業務用の冷凍製品が用いられるが、小規模の個人店舗ではオリジナルの材料や揚げ方などにより独自性を発揮している例も多い。チェーン店でも「薬膳天」なる独自種物があるところ(梅もと)がある。なお、関西では「天ぷら」というと衣が大きい海老天を出される。 一般のそば・うどん店と同様、天かす(揚げ玉)や油揚げも種物として一般的。関東では天かすが乗れば「たぬきそば・うどん」、具が油揚げに変われば「きつねそば・うどん」となるが、関西(主に大阪)では、うどんに油揚げが乗れば「きつね」、そばに油揚げでは「たぬき」と呼ぶのもやはり同様である。大阪では揚げ玉が乗ったものを「ハイカラうどん」「ハイカラそば」、京都では「あんかけうどん」「あんかけそば」などとも称するが、天かす入れ放題の店もあり、特に名称がない場合も多い。 以前はサービスの一形態として、カウンター上に葱や天かすが盛られた容器があり、客が自分で好きなだけ入れられる店も多く存在したが、最近は減少している。小諸そばなどは今でもこのサービスが残っている。 一般のそば・うどん店よりも種物のバラエティに富む店もある。箱根そばチェーンの2006年までの夏季限定メニュー「冷やし豆腐一丁」は、冷やし麺に絹ごし豆腐を一丁そのまま載せたもので、それまで一般の店には全く見られなかった種物である。その一方で、利用者が多くない店舗では、極端に種物を絞る店も多い。たとえば、種物として卵と掻き揚げしか用意せず、かけ・天ぷら・月見・天玉の4つしかメニューがない店もある。これらの種物は冷蔵庫で保管すれば複数日に渡って保存可能で、コスト削減の一環である。